アイス・エイジ(原題:ICE AGE)

 


 アニメではなかなか頭角を現せない20世紀フォックス。『タイタンAE』がコケてアニメ部門自体が潰れたと思っていたら、外注でこんな映画作っていました。しかも、十割打者のピクサーや、一発目で大当たりさせた『シュレック』でお馴染みのオールCGアニメ。果たしてこの作品、どうなんでしょう?要注目でした。

 

 舞台は氷河期。動物達は南へ移動しながら生活していた。

そんなおりに、仲間からはぐれたナマケモノのシドと、トラブルに巻き込まれていたシドの命を救った、単身北に向かうマンモスのマニーは人間によって人間の赤ん坊の命を託される。この赤ん坊を人間の下に戻そうとするシドとマニー、そして途中から加わる、何か企みのあるサーベルタイガーのディエゴのロードムービー。

 

獣達と、言葉も話せない人間の子供の交流を描いた物語としては、既に『モンスターズ・インク』が存在しており、テーマがやや弱いかと感じられました。ただ、こちらの映画は過酷な環境で必死に生きて行くと言ったテーマも含まれており、こちらの方がテーマが深くて良かったと思います。と言うか、この映画、なかなかの出来。CGの技術はピクサーの一世代は前の程度しかありませんが、そう言う物だと割り切ってしまえば何も気になりません。ついでに言ってしまえば、主人公の動物達にも愛嬌が感じられない。とても不細工なのです。でも、造型と物語りは別。デコボコトリオのシドとマニーとディエゴの物語は非常に良く出来ていました。真夏に氷河期を舞台にしたこの映画ってのも良かったですね。続編を見たい!とは思いませんが、やるじゃん20世紀フォックス。でもこれ以降新作アニメ出てこないね。

 

2002年8月14日鑑賞


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